中学受験生のみなさん、こんにちは。
東京進学セミナー 講師の新井です。
中学受験が終了しました。
5年生は早くも、それぞれの塾で新6年生として扱われ、受験生の意識が強まって来ていることと思います。
今日は、合格する受験生の考え方を整理します。
合格する受験生とは、つねに複数の解き方を意識できる受験生です。
そのことを、中学受験算数のなかでも難問とされる、ニュートン算を例に見ていきましょう。
ニュートン算の4つの解き方
ニュートン算には大きく分けて4つの解き方があります。
1.線分図にまとめる
メリット 勉強の初期段階でも理解できる
デメリット 総量の変化を感じにくい
2.表にまとめる
メリット 時間さえかければ誰でもとりかかれる。 簡単な整数の時には最速で答えがでる。
デメリット 答えが整数以外のときに解きにくい。
3.ダイヤグラム
メリット 速さの差の旅人算と同じ解き方で解ける。総量がわからないときに適している。
デメリット実際には減っていくはずの総量がダイヤグラム上では増えていくので、慣れるまでイメージしにくい
4.消去算(連立方程式)
メリット 図示が思いつかなくても解ける
デメリット どの2つの量を求める数とするのか、判断が難しい
解き方を決める時に大切なこと
大切なことは2つあります。
① 受験生自身にとって、それぞれの解き方の向き不向きがあること。
② 問題ごとに、それぞれの解き方の向き不向きがあること。
ですので、ニュートン算に限らず、あるパターンの問題の解き方をひとつしか知らないままだと危険すぎます。
「塾では線分図で習ったけど、自分にはダイヤグラムが合っている」こともあれば、
「普段自分は消去算で解いてるけど、この問題の数字なら、表で書いたほうが早い」こともある。
もちろん、最初から複数の解き方を覚えたら混乱するだけなので、最初は自分の最も得意なひとつの解き方を存分に練習すべきです。
しかし、ひとつの解き方をマスターすることは、受験生として戦場に立つための前提条件に過ぎません。
ライバルに差をつけるためには、ひとつの解き方がマスターできたら他の解き方も学習すべきです。
算数はここまでやりこんで、はじめて合格ラインです。
算数を制する者は、中学受験を制します。
ニュートン算だけでなく色んな分野の複数の解き方について詳しく知りたい方、今通っている塾でひとつの解き方しか教えてくれなくて困っている方は、是非とも東京進学セミナーで一緒に学習しよう!