こんにちは。東京進学セミナーです。
今日は2012018年2月1日の開成ショックについて振り返ってみましょう。
中学受験には、大きくわけて2つのタイプの学校があります。
ひとつは、私立中学。
もうひとつは、公立中高一貫校。
私立中学は知識重視で、事前にどれだけ正確な知識をインプットし、
入試本番でそれをいかに再現できるか、で合否が決まります。
一方、公立中高一貫校は判断力・思考力重視で、入試本番で問題を見て、
制限時間内で妥当な答えをその場で導けるかどうかで合否が決まります。
確かに、判断力・思考力を問うような私立中学の問題や、
単純な知識を確認する公立中高一貫校の問題も存在します。
ですが、それらはあくまでも例外でした。
しかし、2018年、男子御三家のトップである開成中学の国語の入試問題で、
大々的に判断力・思考力を問う問題が出題されたのです。
このことは、今後私立中学でも判断力・思考力を問う問題の出題が増加する可能性が高くなるとともに、
公立中高一貫校の受験生も、多少の知識問題の出題を覚悟する必要が出てきそうです。
私立中学入試が、知識に加えて判断力・思考力を求められるとなると、
判断力・思考力のみを求める公立中高一貫校の存在価値が危うくなってくるからです。
つまり、私立中学だけではなく、21世紀型教育の体現でもある公立中高一貫校の出題傾向に影響を与えうるのが、
開成ショックの真の意味だと思います。
公立中高一貫校の受験生も、この開成ショックを私立側で起こった対岸の火事ととらえるのではなく、
志望校選択も含めて、自分ごととして捉えなければならないでしょう。
このことは、われわれ東京進学セミナーにおいても他人事では済まされません。
日々研鑽し、カリキュラムのブラッシュアップに努めてまいります。
また、研究成果は保護者面談等で還元させていただきます。
今後ともよろしくお願いします。