東京進学セミナーです。
先日、10月の首都圏模試 ( 統一合判 ) が返却されました。
偏差値が高かった受験生、低かった受験生、さまざまかと思います。
中には、自分の偏差値と志望校の偏差値の差に、ショックを受けた受験生もいることでしょう。
今日はそんな受験生のために、首都圏模試の偏差値40を、偏差値60まであげる方法についてまとめたいと思います。
「偏差値40」とはどのような状態か
まず、首都圏模試で偏差値40とはどのような状態なのでしょう。
それは、ひとことで言うと、 ” 全く勉強していない ” 状態です。
そんなバカな、私は4年生から集団塾で勉強している。
そういう声がきこえてきそうです。
でも、残念ながら偏差値40とは全く勉強していないに等しい数値です。
もし勉強時間が十分なら、それは勉強したことが、うまく身についていない状態にあります。
算数なら、最初の計算問題に間違いがある。
国語なら、漢字や慣用句の問題の正答率が半分以下。
社会なら、旧石器時代から令和時代まで順番に時代を言うことができない。
理科なら、単子葉類と双子葉類の区別がつかない。
おおよそこんな状況でしょう。
では、ここから抜け出すにはどうすればよいか。
まずは「偏差値50」を目指す
首都圏模試で偏差値50をとる目安は、非常に明確です。
それは、 ” 正答率50%以上の問題ができるようになること ” です。これに尽きます。
正答率50%の問題とは何か。
算数なら、大問1と大問2に集中しています。計算と一行問題です。
国語は漢字や語句の意味をきく問題や、簡単な接続語です。
社会は地理の地名をきく問題や、歴史の正誤問題です。
理科は動物・植物の基本的知識です。
首都圏模試は非常に親切なことに、一題ごとの正答率が、正答率が高い順に並んでいます。
今回の模試において正答率が高い問題はどれか。
考えなくても、グラフを見ればすぐにわかるようになっています。
今すぐ正答率50%以上とそれ以下の境目に横線を引き、まずはどんな問題が正答率50%を超えているのか、
受験生自身の目で確認してください。
もし受験生自身にやる気があるのなら、そして手持ちの教材さえ十分に整っていれば、
偏差値40の受験生は2週間で偏差値50になります。
偏差値50の壁を越えるより詳しい方法はこちら。
次いで「偏差値55」を目指す
さて、偏差値50を越えたら、次は偏差値55の攻防戦が待っています。
偏差値55を超えるには、 「 アウトプットの完了 」 が基準となります。
いちど首都圏模試を離れて、自身で愛用しているテキストを基準にします。
例えば四谷大塚の『予習シリーズ』の社会・理科には、巻末にさくいんがあります。
さくいんの単語を音読されたとき、何も見ずに、
①漢字・カタカナを含め、全て正しく書けること
②人物なら何をした人か、現象ならどんな状況か、ざっくりと説明できること
この2つができることが、偏差値55の条件です。
さくいんを使うと分野を横断しますので、分野ごとの知識の偏りをなくす効果もあります。
算数なら、大問2の小問集合のジャンルを間違いなく当てられて、解けるレベルです。
大問3〜大問8は得意なジャンルは ( 3 ) が解けるレベルです。
とにかく得意分野を伸ばしていきましょう。
偏差値55の壁を越えるより詳しい方法はこちら。
いよいよ「偏差値60」の壁
さて本題です。首都圏模試で偏差値60をとるにはどうすれば良いのか。
一言でいうと、苦手分野を潰すことです。
どんな苦手な分野が出題されても半分はとることができること。
これが偏差値60を維持する条件となります。
偏差値55までは得意分野を伸ばすことで到達できますが、それ以上は苦手分野を減らさないと難しいです。
どこが苦手分野に当たっているのか。
志望校の過去問や、首都圏模試をはじめとした各種公開模試を何度も受け、
客観的なデータを元に割り出す必要があります。
すでに偏差値が55あるならば、 たとえば、” 割合全般が苦手 ” といったことはないはずです。
ですので、より深く踏み込んで、 ” 割合と比が苦手 ” ” その中でも食塩水と比が苦手 “ というように絞り込みます。
そして、弱点が絞り込めたら、どうすればその問題が解けるか考え、対策を実行することが重要です。
そして大切なことは、これらを受動的に行うのではなく、
受験生自身が 「 自分ごと 」 として自ら考えることです。
つまり、自分の苦手分野をはっきり自覚し、自分で苦手分野の対策を日々行なっている。
これが偏差値60のもうひとつの基準となるでしょう。
偏差値60を越えるより詳しい方法はこちら。
『二月の勝者』第6巻 10月11日(水)発売!!
偏差値40から、偏差値60の状況になるまで、早くて2ヶ月といったところでしょうか。
これを読んでいるのが6年生であれば、非常にギリギリ届くかどうか、といったところです。
しかし、まだ間に合わないと決まったわけではありません。
残り3ヶ月、死力を尽くして受験に立ち向かってください。