中学受験生のみなさん、こんにちは。
東京進学セミナー 講師の新井です。
今日は、本日行われた統一合判の解説速報を行います。
今回は、統一合判をはじめて受けた受験生向けに、5年生の算数について掘り下げて見ていきます。
7月7日 統一合判の出題と総評
大問は全部で8題からなり、1問5点が30問あるので150点満点です。
大問1 計算 25点
大問2 小問集合 35点
大問3 等差数列 15点
大問4 三角定規 15点
大問5 植木算 15点
大問6 体積・表面積 15点
大問7 あまりの問題 15点
大問8 資料の読み取り 15点
大問3までは予習シリーズ4年下までの範囲ですべて収まりますが、なんとこれだけで75点分もあります。
全体の半分が基礎問題で出来ています。5年生のうちは、算数の試験は毎回この傾向が続きます。
( さすがに小6の10月とかになると基礎問題の割合は減ってきますが。 )
大問2の ( 7 ) の曜日の問題を数えるのが若干面倒くさいですが、それ以外の点で特に難しい問題はありません。
よって、予習シリーズの4年生のカリキュラムが終わった受験生であれば、大問123は満点を取ってほしいところです。
ここまで満点であれば、概ね偏差値50は超えるでしょう。
一方、大問4以降は少しずつ難易度が上がっていきます。
特に大問7 ( 3 ) 、大問8 ( 3 ) をこの時期にしっかりと仕留めることができた受験生は、一年半後に御三家クラスを狙えるでしょう。
この2題の問題難易度は、偏差値60~65の中学の問題レベルに匹敵します。
以下大問4以降の解説のダイジェストです。
大問4解説 三角定規と外角の定理
大問4は、いわゆる一組の三角定規を組み合わせた問題です。
一組の三角定規の角度が何度かわからないのは論外として、この問題の難しい点は、重なったところのうち2箇所で四角形が出現している点です。 ( いわゆる「ブーメラン型」 )
四角形の内角の和は360度なので、それを生かして地道にたどることもできます。
しかし、問題を一撃で倒すには以下で紹介する「ブーメランの定理」が威力を発揮します。
予習シリーズ4年下には外角の定理について触れられていますが、それを2つくっつけたものと理解するとよいでしょう。
<画像参照>
【以下執筆中】