中学受験生のみなさん、こんにちは。
東京進学セミナーです。
中学受験社会の勉強法の基本を振り返ってみましょう。
今日は歴史の学習についてです。
歴史の学習を始めた受験生から必ずといっていいほど出てくる質問に
“年号は覚えたほうがいいのか?”
があります。
東京進学セミナーでは、歴史の出来事を覚える時に、
ぜひ年号も一緒に覚えてください、と伝えています。
理由は2つあります。
1つ目は、6年生の11月から12月頃に過去問を解く時になって、
歴史の年号だけを後から覚えることが難しいからです。
これは、地理、歴史、政治と順当に学習していくと、
受験期の社会のインプットは多分政治が中心になるからです。
歴史を振り返っている余裕がなくなってくるわけです。
2つ目は、歴史問題では、”出来事が起こった順番に並べなさい”という並び替え問題で、
年号を知っていると役立つことが多いからです。
確かに、
“藤原道長が摂政になった”
“藤原頼通が平等院鳳凰堂を建立した”
この2つはどちらが先でしょう?という問題なら、
道長=父
頼通=子
なので当然道長の摂政就任のほうが先だろう、という判断ができます。
このように、歴史の流れがわかることは、受験勉強の第一歩です。
ところが、ここに1つ選択肢が加わって、
“藤原道長が摂政になった”
“紫式部が源氏物語を完成させた”
“藤原頼通が平等院鳳凰堂を建立した”
の3つの並び替えとなると、急に難しくなります。
これは、道長や頼通については平安時代の政治史として学習しますが、
源氏物語は国風文化の一部なので、普通に学習していると、
どちらが先の出来事か、考えることがないからです。
政治史と文化史の間には関係性が薄いからです。
しかし、準御三家以上の難関校では、そうした細かいところも突いてきます。
よって、この並び替え問題を正解するには、
“紫式部が源氏物語を完成させた(1008年)”
“藤原道長が摂政になった(1016年)”
“藤原頼通が平等院鳳凰堂を建立した(1052年)”
と、3つの出来事の年号をおさえておくことが重要になります。
それでは、第一志望校合格目指して、がんばろう!