中学受験の学習法において、何より重要なのは、「ペースの確立」と、「考え方の確立」です。
ペースの確立とは、例えば、朝、学校に行く2時間前に起きて、必ず苦手科目の演習を終わらせてから朝食をとるなど、自分なりの生活パターンを作り、受験当日まで貫くことです。
考え方の確立とは、「平均算」や「食塩水」の問題なら必ず面積図を使って解くなど、それぞれの分野において、自分に適した解法を見つけ出し、徹底することです。
そして、このふたつの確立があってこそ、中学受験は志望校合格に向かい、次なるステップに進むことができるのです。
その「次なるステップ」とは、「思考力」と「応用力」を徹底して身につけることです。
近年の中学受験の算数におきましては、パターン通りの解法を覚えていれば正答に至るという問題が減りつつあります。
例えば「植木算」や「つるかめ算」の解法を暗記し、数字を当てはめれば解けるといった問題は、受験の基礎中の基礎と捉えましょう。
この部分をどのように応用するのかというスキルを身につけなければ上位校に至っては太刀打ちできないでしょう。
その場で頭をフル回転させ、基礎を抑えながらも、オリジナリティのある解き方を考え出さなくてはならないのです。
つまり、算数においても、計算力はもとより、思考力や応用力が今まで以上に要求されるようになったのです。
もちろん、この思考力や応用力は、一朝一夕に身につくものではありません。
そのためには、やはり、パターン通りの解法を使った演習を繰り返すことが必要不可欠になります。「思考力」と「応用力」を身につけるためには、考えを巡らせる道具としての基礎がなければ成り立ちません。
私たち東京進学セミナーで基礎学力を重要視しているのはこのような理由です。
基礎学力を十分なものにしてから、お子様の志望校に合わせて「思考力」と「応用力」を養うことが、合格への最短距離だと考えています。