大 学 入 試 改 革 を 先 取 り、 私 立 最 難 関「 開 成 中 学 」入 試 問 題 が 衝 撃 の 変 貌

新元号「 令和 」の意味 中学受験から考えると⁉️

こんにちは。東京進学セミナーです。

さて、本日、平成の次の元号が発表されましたね。

新元号名は「令和(れいわ)」。

今の小学6年生は、記念すべき令和2年度入試ということになります。

元号変更に関して、中学受験の社会で時事問題が出ることも予想されるので、
4科目受験の受験生は新元号の由来くらいはひととおり知っておいたほうがよいでしょう。

まず、「昭和」にしろ、「平成」にしろ、元ネタは昔の書物にあるのですが、
「令和」は飛鳥時代〜奈良時代に成立したとされる、「万葉集」が元ネタです。

万葉集の5巻の序文にある、
「初春の令月にして、気きよく風和らぎ・・・・」

という部分から「令」と「和」 をとって「令和」。

令月とは、

おめでたい月

という意味だそうですが、旧暦2月(如月)の別名でもあるそうです。

旧暦2月は年度によって異なり、
2019年は3月7日〜4月4日ですが、
2020年は2月24日〜3月23日です。

4月1日が元号発表であることは前々から決まっていましたので、
旧暦2月がちょうど発表日にあたっていることも、
令月を由来とする令和が選ばれたひとつの理由かもしれませんね。

令がつく熟語として、 命令 号令 発令

誰かに何かを「させる」という意味合いがありますね。

つまり「令和」とは、文字通り読めば、

この世界を平和にさせる

という願いが込められていると考えられます。

ここで、中学受験の社会の用語のなかで、「令」や「和」を含むものをあげてみましょう。

“令”は、

律令国家 の令(りょう)ですね。

大宝律令や養老律令が有名ですね。

法律のことです。今でも「法令」などと言います。

“和”は、
洋風に対して和風というように、
一文字で日本そのものを表します。
漢字は違いますが、

福岡県志賀島から出てきた金印には、

「漢委奴国王(かんのなのわのこくおう)」

と刻まれていることは有名ですね。

“漢”は中国のことなので、
“委(わ)”は日本のことです。

また、聖徳太子も、十七条憲法のなかで、

1.和を以って貴しとなす
2.あつく三宝を敬え
と述べているので、日本は当時から和を重んじる国だと考えられていました。

三宝とは仏・法・僧のことですが、仏教伝来して間もないのに、
仏教よりも和のほうが重んじられる国なんて、他のアジア諸国では見られないでしょう。
もし三宝のほうが大事なら、第一条と第二条が逆になるはずですので。

「令和」との関連でいくと、法令よりも和のほうが重視されているということです。
つまり「令」と「和」は歴史的には対等ではなく、
和のほうがより重要ということです。

などと考えていくと、「令和」には、

もしおかしい法令が発令されそうになっても(衆議院を通過してしまっても)、

日本国民が古来より持つ和の力を以って、なんとか乗り切っていってほしい

こういった意味もあるのではないでしょうか。

もちろんいくらでも違う解釈はできますので、
これは解釈の一つに過ぎません。

しかし中学受験生として大切なことは、ただ単に知識を知識として覚えるだけでなく、

このように見知らぬこと、新しいことに対しても、
得た知識を利用して、自分なりの考えを持つこと。

これが中学受験をする本当の意味ではないでしょうか。

さぁ、しっかり対策を行い、
第一志望校受験合格を勝ち取ろう!