中学受験生のみなさん、こんにちは。
東京進学セミナー 講師の山田です。
今日は『二月の勝者』第6巻の発売のお知らせです。
『二月の勝者』といえば、受験業界の裏事情を暴露した本として有名ですね。
作者は非常によく取材されており、当塾の講師も、毎巻、納得の出来だ、とうなっています。
『二月の勝者』 第6巻
『二月の勝者』 第6巻の感想
第6巻の内容は、夏休み明けの9月、10月の子どもたちの成績・心境の変化と、
黒木先生が勤める桜花ゼミナールが、冬期講習に向けてどう動くべきかの作戦会議について描かれています。
とくに、第3巻からほのめかされていた、ジャイアントキリングを達成した3名の生徒についても今まで以上に深くクローズアップされています。
ふつう、受験生はお互いの家庭環境をのぞくことは出来ませんから、
マンガの中であっても、ほかの家庭がどのように受験に臨んでいるのか知ることができることは貴重な機会といえるでしょう。
中学受験生の読者のみなさんは、黒木先生の派手な言動だけではなく、ぜひ生徒側の視点でみてください。
これは参考になる家庭だな、とか、ここは真似しないようにしないと、とか、
自分の置かれている環境はどうか、と振り返ることで、受験の励みになるでしょう。
“偏差値60の壁”をどう超えるのか?
以前、黒木先生の同僚である橘先生は、
偏差値55から60の間には超えられない壁がある
と発言していました。
私は、実は、その壁を超えるヒントが、今回の第6巻の中に含まれていると感じました。
それは、受験生自身が課題管理をする力です。
今回、ある生徒の家庭で、大きなコピー機があり、受験生自ら、
「このテキストを3部コピーしてほしい」と母親にお願いする画面がありました。
これは、受験生自身が、課題の量を調整して増やしていると言えます。
実は、これこそが偏差値60を超えるのに必要な力なのではないでしょうか。
保護者に言われて無理やり課題に取り組む。
塾の先生に課題をやっていないことを指摘され、怒られながら取り組む。
そして受験生本人は、いかに保護者や先生にバレないように宿題をやり過ごすかに頭を使う。
私は、地頭が良くても、そうした受け身の勉強姿勢で不合格になってしまった受験生を、何人も見てきました。
一方で、
出された課題にはどんな意味があるのか考える
第一志望校と今のテキストの間にズレがないかどうか意識する
合格に向けて、自分に足りていない力を自覚し、足りない部分を補強するための課題を考える
こうしたことを積極的に考えられる受験生は、ほとんどが合格します。
受験勉強自体は答えが決まっている問題が多いですが、勉強法に明確な答えはありません。
ですので、課題管理能力の有無がかなり成績を左右します。
考える力は必ず財産になります。
誰かの指示で勉強している受験生は、今すぐ、勉強の主人公を自分にしてください。
私は、中学受験とは、
” どれだけ大人になれるかコンテスト “
だと考えています。
大人顔負けの課題管理能力を発揮し、ライバルに差をつけろ!!
『二月の勝者』 第6巻 とくに受験生必見です!
『二月の勝者』バックナンバー
『二月の勝者』 第1巻 |
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